タニマチの意味や由来は?パトロンとの違いやプロ野球選手のメリットについて紹介

野球

「タニマチ」という存在の意味や由来についてご紹介いたします!

昨今、ネット上で話題となっているニュースの裏で問題視されているのが「タニマチ」という存在です。

最近ではプロ野球選手との関係性を問題視する意見も出ており、言葉自体はあまり良い意味合いで使われていないようですね。

ところで、このタニマチというものが何なのかを知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、このタニマチについてどういう意味なのか、プロ野球選手にとってどのようなメリットがあるのかについてご紹介していきたいと思います。

タニマチの意味や由来は?

タニマチの存在自体は古くから噂されており、現在も各業界においてタニマチの存在が指摘される事例が散見されています。

2020年3月末現在では、特にプロ野球界でのタニマチとの関係性がネット上で問題視されており、タニマチ=悪ととらえる方も少なくありません。

本当に悪いものであれば無くなってほしいものですが、今日までその存在が無くならなかったのにはやはり理由があるからです。

まずは、そもそもタニマチがどのような意味で使われるのか、何が由来となっているのかについてご紹介していきましょう。

タニマチはスポンサーに似た存在

タニマチとはいわゆるスポンサーに似た存在であり、スポーツ選手や作家など、生計が決して安定しておらず、将来大物となる可能性を秘めた才能を持つ人を支える人物のことを指します。

直接的な生活に関わる支援として、金銭や家屋の提供などを行い、支援を受けた人がより才能を開花させやすくするための環境を整えることがメインです。

支援を受ける人がまだ駆け出しの人だった場合、トレーニングや執筆活動ではとても生計が立てられず、タニマチからの支援があると無いとではやはり成功する確率も大きく変わってきます。

このことから、何かしらの活動で頂点を目指す人にとって、その活動を支援してくれるタニマチがいることだけで他の人に比べるととても有利な状態になると言えますね。

由来は谷町の相撲好きの医者

では、なぜこのような人のことをタニマチと呼ぶのでしょうか?

その由来は明治時代に大阪の谷町で開業医をしていた薄恕一(すすきじょいち)が最初と言われています。

大の相撲好きで、庶民にも慕われていた薄恕一は、当時の若手力士たちが角界の頂点にのし上がれるよう、幕下力士の無償治療だけでなく、食事や練習場所の提供も行ったのです。

この一連の行動を見た庶民や、実際に支援を受けた力士たちが、親しみを込めて薄恕一のことを「タニマチ」と呼んだのが語源となったのでした。

パトロンとの違いは?

では、タニマチと同じ意味合いで使われることが多いパトロンとは、どう違うのでしょうか?

パトロンは広義の後援者という意味で、スポーツ選手で言うとスポンサーとして直接選手を支援してくれる人だけでなく、試合を見に来る観客にまで範囲が及びます。

上記で紹介したタニマチの意味合いから離れる人まで範囲に含まれることから、厳密に言うとタニマチとパトロンは意味を分けて使う必要がありますね。

なお、パトロンはラテン語のパトロヌス=客に利益を与える者という言葉が語源になっているそうです。

プロ野球選手にとってのタニマチとメリットは?

ここまでタニマチの意味や由来についてご紹介してきました。

ここからは、問題視されているプロ野球選手にとってのタニマチがどのようなものなのかについてご紹介していきたいと思います。

タニマチのメリットは遊び場・出会いが増えること

プロ野球選手にとって、現在におけるタニマチは主に遊び場や出会いの場を増やしてくれる存在であると言えます。

遠征続きで各地を飛び回り、活躍するにつれて有名になることで行動の幅がどうしても狭くなってしまうプロ野球選手にとって、若い女性との出会いの場の確保は課題となっているようです。

一応、選手間で合コンのセッティングをすることが一般的のようですが、それなりに容姿の整った女性をいつも集められるとは限りません。

しかし、タニマチがいればそのセッティングをすべて行ってくれることから、選手にとってこの上ない良い存在として受け入れられるのです。

タニマチ側の目的は選手と懇意になり見返りを求めること

もちろん、タニマチ側も無償でこのような支援を行っているわけではなく、その選手が有名となり活躍した後の見返りを求めるのが目的となっています。

自らが支援した選手が活躍することで、その選手とのつながりをアピールできるほか、有名になった後で増えてくる新たな人脈にタニマチが接点を持つことを狙うケースもあるようです。

いわゆる裏の育ての親として、タニマチの意向を選手が断りづらくなり、場合によっては無理な依頼も選手側がこなさなくてはならなくなる点が問題点として挙げられます。

また、タニマチ側が選手側に提供する接待のようなサービスが、スポーツマンたる精神を堕落させ、ポテンシャルを落としてしまうということを危惧する見方もありますね。

まとめ:タニマチは選手と適切な関係を保つことが必要

今回はタニマチがどのような意味を持つ存在なのかについてご紹介してきました。

歴史のあるスポンサー的存在である反面、選手に悪影響を及ぼしてしまう危険性も孕んだ存在であることがわかりましたね。

支援者のいないスポーツ選手にとってはありがたい存在ですが、ある程度収入が得られ、若手のうちは寮生活など日常生活のサポートも受けられるプロ野球選手にとっては、タニマチの存在そのものが必要か疑問が残ります。

本業を疎かにせず、適切な関係性を保つことが、選手側もタニマチ側も気を付けなければなりませんね。

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