仮面ライダー剣のあらすじと最終回の結末は?オンドゥル語の意味や由来についても

仮面ライダー

平成ライダー第5作目【仮面ライダー剣】のあらすじについてご紹介していきます!

複雑な人間関係と怪人側の心理を描いた仮面ライダー555の続編となる仮面ライダー剣。

ストーリーもさることながら、実はあることが原因でネット上での注目を集める結果となったことでも有名な作品となっていますね。

そこで今回は仮面ライダー剣について、あらすじや内容を考察しながらご紹介していきたいと思います。

仮面ライダー剣のあらすじと最終回の結末は?

ライダーベルトを軸にストーリーが展開していった仮面ライダー555の後番組として放送された仮面ライダー剣では、4人のライダーが登場しそれぞれの人間関係を描いていきました。

トランプをモチーフにしたり、「職業:仮面ライダー」というテーマを最初に打ち出した作品でもあるなど、新要素を取り入れ他の作品との差別化を図ったところはこれまでの傾向を踏襲したものとなっています。

しかし、この作品がそれ以上に有名となったのは後程紹介するあの“フレーズ”ではないでしょうか・・・(笑)

一体どんなフレーズなのか、まずは仮面ライダー剣のあらすじから確認していくことにしましょう。

仮面ライダー剣のストーリーと最終回の結末

仮面ライダー剣は全49話の内容をまとめた時、4つの章に分けられる作品となっています。

1つずつ見ていくことにしましょう。

BOARD襲撃~伊坂封印まで(第1~15話)

地球上の生物の祖であるとされるアンデッドを研究する人類基盤史研究所:BOARDに所属する剣崎一真:仮面ライダーブレイドは先輩ライダーの橘朔也:仮面ライダーギャレンとともに仮面ライダーとしてアンデッドの封印作業を行っていました。

3年前に突如封印を解かれたアンデッドをラウズカードで再び封印していった2人ですが、ある日アンデッドの襲撃により施設が壊滅。剣崎は橘が関係しているのではないかと疑いつつ、個人でアンデッドの封印を続けます。

正体がアンデッドである相川始:仮面ライダーカリスとの遭遇や、ライダーシステムの適合に悩む橘との関わり合いの中、上級アンデッドである伊坂は新たなライダーシステムの開発のため橘を利用します。

システム完成のために橘の恋人をも手にかけた伊坂は、精神的な脆さを克服した橘に破れ封印されました。

レンゲル登場~ブレイド強化まで(第16~30話)

伊坂が残したライダーシステムの力で変身した上城睦月仮面ライダーレンゲルとしてアンデッドとの戦いに参入。しかし、睦月のトラウマという心の闇がスパイダーアンデッドの邪悪な意思によって狙われ、力を制御できず剣崎たちに何度も襲い掛かることがありました。

そんな時、人間に友好的な上級アンデッドである嶋がブレイドの強化フォームへの変身アイテムを届けます。

睦月の状況を見た嶋は睦月を救うためあえて睦月に封印される道を選びましたが、その効果は表れず、睦月は操られたままとなっていました。

ライダー強化~黒幕登場まで(第31~40話)

BOARDの研究員:広瀬栞の父である広瀬義人から始の正体が特殊アンデッド:ジョーカーであることを知らされた剣崎たち。

ジョーカーがアンデッド同士の種の争いであるバトルファイトに勝利してしまうと、地球上からすべての生物が滅んでしまうと聞かされ、始を封印するかどうかで葛藤します。

徐々にジョーカーとしての自我を抑えられなくなる始を救いたい剣崎は、自らキングフォームへの変身能力を得たり、始にワイルドカリスへの変身能力を授けるなどしてバトルファイトを回避しようとします。

しかし、キングフォームの力によって剣崎自身がアンデッドに近づいていることが明らかになり・・・。

 

さらに、広瀬義人が人造アンデッド:トライアルシリーズであることが判明。すべての黒幕が元BOARD理事長である天王路博史であることがわかりました。

天王路の差し金であるトライアルGの攻撃に対し、広瀬義人が娘である栞を庇い消滅。ついにライダー対天王路という構図ができたのです。

天王路との対決~バトルファイト終結(第41~49話)

天王路がトライアルシリーズの開発によってバトルファイトの勝者の座を奪おうとしていることを知った剣崎たち。アンデッドの邪悪な支配に打ち勝った睦月とともに4人のライダーの力で天王路を倒すことに成功します。

残された始を封印するかどうか悩んだ橘と睦月でしたが、最後は運命に抗う始を信じ、最後のアンデッドとして残す道を選びました。しかし、バトルファイトの勝者となった始は怪物ダークローチの召喚を抑えられず、地球の生命体がどんどん脅かされていきます。

 

始の封印に消極的だった剣崎は、ついに始との決戦を決意します。ジョーカーとなった始と戦った剣崎は、キングフォームとなった代償でついにアンデッドとなってしまいます。

剣崎がアンデッドとなったことでバトルファイトの勝者が決まっていない状態となり、ダークローチの出現は収まりました。しかし、剣崎は始との争いを避けられない運命を背負ってしまったことから、人間と幸せな生活を送りたい始の前から姿を消したのでした・・・。

作品に関する考察

仮面ライダー剣は4人のライダーが描く運命の作品となりました。

その作品に関する考察として、以下の3点を取り上げたいと思います。

序盤の低評価からの脚本家・井上敏樹の途中参入

放送当時、仮面ライダー剣は視聴率が伸び悩み、過去作に比べ玩具の売り上げも大きく低下していました。

上記のストーリーも序盤はややぼやけた印象を抱く視聴者が多く、スタッフ間でもどのようにストーリーを展開するべきか困っていたそうです。

そこに参入したのが脚本家・井上敏樹さんです。

井上さんは過去に仮面ライダーをはじめとする多くの作品の脚本を手掛けており、前作品の仮面ライダー555の脚本すべてを井上さんが作成したほどのものでした。

井上さんが参入して以降、中盤から終盤にかけてストーリー展開にメリハリがついたことで一定の評価を取り戻すことができたと見る視聴者もいたほどです。

衝撃的な最終話の結末

最終話は剣崎と始の一騎打ちで、剣崎が自らアンデッドになり戦いを終わらせるという衝撃的な展開となりました。

剣崎が始を思いやる気持ちから出た行動に対し、当時番組を見ていたファンは驚いた人も多かったことでしょう。

剣崎の行動について感動し、良い最終回だったと思う人もいれば、剣崎と始が2人笑って過ごせる結末が良かったと思う人もいたそうです。

まさかの主人公がみんなの前から姿を消さなければならない状況になったという展開に、私はどちらかと言えば後者のハッピーエンドを望んでいた立場であったため、やや納得いかない感情を抱いたことを覚えています。

大人になって再度作品を見返してみると味のあるものだと感じましたが、見る立場や状況によって大きく捉え方が変わるものだという作品になっています。

作り込まれた玩具のギミックとトランプ

仮面ライダー剣関連の玩具はベルトのブレイバックルをはじめ、醒剣ブレイラウザーなど劇中のギミックを忠実に再現したつくりとなっています。

私自身、バックルに挿しこんだラウズカードを回転させるギミックはとてもカッコいいものだと感じたのを今でも覚えています。

また、ブレイラウザーやギャレンラウザーの扇形のカードトレイも画期的なもので、当時は一度手に取って遊んでみたいと思ったほどです。

その分、玩具の値段を制作費の兼ね合いで抑えることができず高額になったことも重なって、売り上げが伸びなかったそうですが・・・。

現在でもリサイクルショップでたまに見かけるので、見つけたらぜひ一度手に取って見てみることをオススメします。

オンドゥル語について

ここまでは仮面ライダー剣のあらすじや考察についてお伝えしてきました。

しかし、仮面ライダー剣を語るうえで何と言っても外せないのが・・・そう、【オンドゥル語】です。

一体これは何なのでしょうか?

オンドゥル語の由来

オンドゥル語は仮面ライダー剣から派生したインターネットスラングで、滑舌の悪いセリフを表すものです。

その原因となったのが第1話の終盤、剣崎が放ったこの一言です。

 

「オンドゥルルラギッタンディスカー!?」

 

この言葉、「本当に裏切ったんですか!?」と話しているのですが、アンデッドに殴られながら戦うシーンで放った言葉であることに加え、剣崎役の椿隆之さんの俳優経験が浅く、滑舌があまり良くなかったことが重なって生まれたものとされています。

実際にこの発言の少し前から滑舌が怪しくなっており、視聴者がネット上で面白おかしく取り上げたのが始まりでした。

仮面ライダー剣の序盤は他の出演者の滑舌もあまり良くないと感じるシーンが多かったことで有名で、橘役の天野浩成さんや始役の森本亮治さんも序盤でやらかしていたとされるシーンが散見されています。

ネット上での扱い

オンドゥル語を表現する時はセリフをすべて半角カタカナで表記することとなっています。

また、作品に登場するライダー4人はそれぞれオンドゥル語の別名で呼び、顔文字で表記されます。

それが以下の通りです。

  • 仮面ライダーブレイド・・・ケンジャキ (0w0)
  • 仮面ライダーギャレン・・・ダディヤナザン、ダディ (0M0)
  • 仮面ライダーカリス・・・ムッコロ (<::V::>)
  • 仮面ライダーレンゲル・・・ムッキー (0H0)

なお、他の登場人物もオンドゥル化して表記することもあります。

ラ行やダ行、小母音を多用した発音が特徴的で、元のセリフと照らし合わせながらしゃべってみても確かに何となく意味は伝わるというものになっています。

オンドゥル語の歌詞も!?

このオンドゥル語、なんと本編だけでなく主題歌や挿入曲にも見られています。

例えば、前期のOP曲である「Round ZERO~BLADE BRAVE」では、サビの終わりの歌詞である「BLADE BRAVE」が「ウェーイ…ウェーイ…」と聞こえてしまいます。

この他にも、

  • ELEMENTS(後期OP)・・・「タカラミ剣…」:出だしで
  • 覚醒(前期挿入歌)・・・「小錦LOVE…」:イントロで 、「ロリコンデブ…」:サビで
  • wanna be strong(剣崎のテーマ曲)・・・「ワラビ草煮えたくない…」:出だしで
  • Rebirth(橘の挿入歌)・・・「辛味噌…」:サビ終わり
  • take it a try(後期挿入歌)・・・「敵裸体…」サビで

と、数多くの空耳パートがあるため、ネットではさらにオンドゥル語が流行る原因となりました。

オンドゥル語は俳優や歌詞が悪い?

上記のようにオンドゥル語は仮面ライダー剣の代名詞と呼べるような空耳の総称であることがわかりました。

では、なぜこのオンドゥル語が生まれたのでしょうか?

一部では滑舌が悪いことを指摘する人もいるそうですが、実は単に俳優や歌詞が悪いというわけではありません。

例えば剣崎役の椿さんは戦闘シーンであることから、聞き取りやすい綺麗な声ではなく、感情を入れた聞き取りづらさも残すことを選んだと語っています。

 

また、英語の歌詞は普段英語を聞きなれていない人にとってはどうしても空耳に聞こえてしまうものです。

こういったことが重なり合い、オンドゥル語が誕生したのが真実です。

ですが、今日まで仮面ライダー剣=オンドゥル語という構図ができたのもまた事実。何が有名になるのかわからないものですね。

まとめ:衝撃的な最終回と滑舌の悪さで印象に残った作品に

今回は仮面ライダー剣のあらすじと考察についてまとめました。

まったく意図していなかった滑舌で人気を集めたほか、衝撃的な最終回でインパクトを与えた作品でもありましたね。

ファンの間でも語り継がれる仮面ライダー剣の面白さは折り紙付きです!


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