仮面ライダーゴーストのストーリーと最終回の結末はつまらない?脚本の評価評判を考察

仮面ライダー

2015年~2016年に放送された【仮面ライダーゴースト】のストーリーについてご紹介いたします!

平成仮面ライダー第17作目として放送された仮面ライダーゴーストは、第1話で主人公が命を落とし幽霊になるという、ライダー史上最弱ではないかと言われる幕開けとなった作品です。

主人公は果たしてどのようにして生き返ったのか、実際のストーリーはどうだったのでしょうか?

今回は仮面ライダーゴーストのストーリーと最終回の結末についてお伝えしていこうと思います。

仮面ライダーゴーストのストーリーと最終回の結末は?

第1話から話題性の高い内容となっている仮面ライダーゴースト。

歴史上の偉人も組み込んだ内容となっており、子どもの教育にとっても良い作品と言われています。

ストーリーは大きく分けて3部構成となっており、次第に人類全体への問題に発展していくというスケールの大きさを見せてくれました。

そんな仮面ライダーゴーストのストーリーについて早速見ていくことにしましょう。

ストーリーのあらすじと最終回の結末

上記の通り、全体のストーリーを3つに分けて紹介します。

第1シーズン(1~12話)

人類の歴史上、偉大な功績を残した偉人の魂が宿るゴースト眼魂(ゴーストあいこん)を狙い、謎の幽霊型怪人:眼魔(がんま)が人々を襲う世の中。ゴーストハンターとして活動する天空寺龍は、眼魂との戦いに敗れ、息絶えてしまいます。

それから10年経った2015年、天空寺龍の形見である宮本武蔵の刀の鍔を持つ息子:天空寺タケルは、龍が住職を務めていた大天空寺で住職代行の御成(おなり)たちとゴーストハンターになる修行をしていました。しかし、いつまで経ってもゴーストが見える気配もなく、修行も中途半端・・・。

タケルの18歳の誕生日、亡くなったはずの龍から謎の小包が届きます。中には眼魂が入っており、それに触れたタケルは幽霊の姿が見えるようになりました。

念願のゴーストハンターになれると喜ぶタケルでしたが、次の瞬間、タケルたちを狙って眼魔が現れます。タケルは御成や幼馴染の月村アカリを助けようと戦いますが、抵抗空しく命を落としてしまいました・・・。

 

黄泉の世界を歩くタケルは謎の仙人から、タケルを仮面ライダーとして蘇らせることを提案します。承諾したタケルは現世に戻り、与えられたゴーストドライバーに眼魂を入れ、仮面ライダーゴーストとなり、眼魔を倒すことに成功しました。

復活したタケルでしたが、本当に生き返るには99日の間に英雄の魂が封じ込められたゴーストアイコンを15個集める必要があることを知らされます。残された時間の中で、タケルたちは眼魂を探し復活に向けて動き出しました。

途中、行方不明になっていた幼馴染である深見マコト仮面ライダースペクターとして、眼魂を狙いタケルたちの前に立ちはだかります。マコトは10年前、妹のカノンとともに眼魔の世界に閉じ込められており、カノンを救うために戦っていたのでした。

 

タケルたちはマコトとカノンを眼魔の世界に閉じ込めた原因が、龍の同僚だったゴーストハンターの西園寺主税の実験によるものと知ります。マコトとかつての仲を取り戻したいタケルは15個の眼魂を集めることに成功しました。

願いをかなえようとした時、マコトと西園寺に協力する眼魔の青年:アランの手下ジャベルが眼魂を奪いに来ました。戦いの中で眼魂を奪った西園寺は、大天空寺の地下にある眼魔の世界とのゲートであるモノリスに向かい、すべてを支配する力を手に入れるという願いを叶えようとしますが、願いはかなわず消滅してしまいます。

眼魂はグレートアイという巨大なサークルを作り、大天空寺の上空に出現。駆けつけたタケルを吸い込み、願いを問いました。これで生き返ることができる・・・誰もがそう思ったその時、タケルは自分の命ではなくカノンを蘇らせることを望みます。

 

カノンを助けてもらったマコトはついにタケルと和解します。しかし、タケルに残された時間はあとわずか・・・。再び散らばった眼魂を探しましたが、とうとう99日目を迎えてしまいました。

消滅したタケルは黄泉の世界にいる龍と出会います。全員を守れなかったと後悔するタケルに対し、龍は「英雄の心をつなげ」と話し、自らタケルに吸収されます。奇跡的に復活したタケルは、龍の魂が宿る闘魂ブーストゴースト眼魂を手に、再び99日限りの命を手に入れました。

第2シーズン(13~33話)

龍の「英雄の心をつなげ」の言葉通り、タケルは眼魂に宿る英雄の魂と会話するようになります。その中で、眼魔の世界でマコトと親友関係にあったアランはマコトを奪ったタケルを憎み、自ら仮面ライダーネクロムとしてタケルの前に立ちはだかります。

また、アランの兄アデルも手下であるイゴールを人間界に送り込み、密かに人間を支配するための動きを見せ始めていました。アランとイゴールの両方を相手するタケルでしたが、アランにマコトを洗脳された関係で再び1人で戦うことに・・・。

しかし、人を襲わない画材眼魔との出会いや、カノンとゴースト眼魂の力によって何とかマコトを解放することに成功します。タケルはマコトから本当の肉体が眼魔の世界にあることを知り、自ら眼魔の世界に行くことを考えるようになります。

 

マコトはタケルに2度も助けられたことから、過去の自分へのけじめと称し、単身で眼魔の世界に戻ります。タケルはゴースト眼魂の力に助けられ、アカリたちとともに眼魔の世界の扉を開くことに成功しました。

時を同じくして、眼魔を統べる王であり、アデルとアランの父であるアドニスがアデルの手にかかり、アデルが眼魔の王を名乗ります。アデルはアランが父を手にかけたと嘘を言い、アランへの攻撃と人間界への本格的な侵略を宣言しました。

マコトを探すタケルは道中、人々が入る白いカプセルが大量に置かれた部屋に迷い込みます。その中で、カプセルの中の人が消滅する姿を見たタケルは、眼魔が目指している誰も命を落とさない完璧な世界が幻想であることを突きつけられました。

マコトと逃げるアランを連れて人間界に戻ったタケルでしたが、恐怖から眼魔の世界との交流を絶とうとし、マコトやアランの眼魂を差し出すよう言い、どんどん自暴自棄になっていきます。その姿を見たマコトからは見損なったと言われ、ついにはゴースト眼魂からも見放されたタケル・・・。

 

途方に暮れる中、アランを庇って消滅したマコトの姿を見て、再び元の思いを取り戻します。そんなタケルの心が通じ、15個のゴースト眼魂は1つの英雄眼魂となり、グレイトフル魂という新たな力を手に入れました。

眼魂でかりそめの姿となっていたマコトの本当の肉体を眼魔の世界から救うため、タケルはアランとともに再び眼魔の世界へ向かうことを決めます。同じころ、イゴールが人間界のIT企業「ディープコネクト」の社長を操り、人間を支配する「デミアプロジェクト」を開始しました。

世界が謎の赤いオーロラに包み込まれ、解決方法を探るタケルたち。アランは自らが眼魔の世界の敵となることに迷い、アカリの一言に逆上してタケルの下を飛び出してしまいます。

オーロラの影響で力を発揮できないアランでしたが、人間界に来てからの心の支えになったフミ婆の声かけやアカリが開発した中和剤で快復。悩みが吹っ切れたアランは、アカリとともにオーロラの除去に成功しました。

 

ついに眼魔の世界に乗り込んだタケルたち。しかし、アデルの手によって幽閉されていたアドニスの命が奪われ、アランは完璧だと思っていた眼魔の世界の現実を見せられ失意に落ちてしまいました。

その時、フミ婆の声を思いただいたアランは人間界を守るために戦うことを決意。同じころ、マコトは眼魔世界の長官:イーディスから禁断のディープスペクターゴースト眼魂を受け取りパワーアップします。

アランの声かけで眼魔世界と人間界のゲートを閉じようとするタケルでしたが、アランの武術指南役だったジャイロが現れそれを阻止します。眼魔世界の守護神:ガンマイザーの侵攻を止められないタケルは、自分の魂が入った眼魂を破壊され再び命を失ってしまいました。

窮地に立たされるアカリたちでしたが、仲間の思いが1つになったその時、ムゲンの力をもってタケルが復活。ムゲン眼魂という新たな力でガンマイザーの撃退に成功しました。

第3シーズン(34~49話)

復活したタケルは真の命を取り戻すためにグレートアイとの接触を試みます。しかし、アデルもまた完璧な世界を目指し、ガンマイザーの力を得てグレートアイを狙っていました。

同じころ、マコトはディープスペクターへの変身の代償として、自らと全く同じ偽物のマコトと戦うことになります。いくら倒しても偽物のマコトは現れ続け、倒す度にマコトの体を蝕んでいきました。

焦るアデルを止めようとするイーディスは、口調はそのままにタケルの前に現れた仙人の姿で人間界に登場。タケルたちにイーディスと仙人は同一人物であることがバレてしまい、人間界と眼魔世界の両方を救うべく、タケルと正式に手を組むことになりました。

 

とうとうグレートアイと一体化したアデルはマコトのコピーを作り出したり、自らデミアプロジェクトのコアとなって人間界と眼魔界を自身のものにしようとしたりしました。タケルはアデルを止めようとしますが、アデルが父:龍の命を奪った張本人であることを聞き、アデルを救うことを悩みます。

その葛藤を乗り越えたタケルはアデルが抱くアドニスへの誤解を解くことに成功しました。しかし、自我を得たガンマイザーはグレートアイを取り込み、最終的にアイザージャイアントへと変貌します。

多くの人の魂を奪ったアイザージャイアントに絶望するタケルでしたが、亡くなった母の声や愛、人間の可能性を信じ復活。アイザージャイアントの破壊に成功しました。

グレートアイに望みを聞かれたタケルはガンマイザーに消された人々の復活を望みます。幾度となく他人の命を優先させてきたタケルに対し、グレートアイは望みを叶えるとともにタケルに本当の命を授け、生き返ることに成功しました。

作品に関する考察

何度も命を落としながらも、他人のことを思い復活してきたタケルの活躍が描かれた仮面ライダーゴースト。

今作の特徴についてまとめてみましたので、早速見ていきましょう。

主役の西銘駿は今作が初主演&初演技!

主人公の天空寺タケルを演じた西銘駿さんは、第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストのグランプリ獲得者にして、その数ヶ月後に今作の主人公に抜擢されたという異例の経歴をもっています。

ドラマ初主演なうえ、演技経験もまったくの初めてという驚きの起用となったことは当時ニュースにもなるくらい話題になりました。

年齢も仮面ライダー電王の主役を演じた佐藤健さんの撮影当時の年齢に並ぶ最年少タイ記録となり、その若さがゆえに主人公の年齢設定も書き換えられたほどでした。

 

その西銘さんですが、やはり最初は演技の経験が無かったため、演技力に欠けるシーンが多かったのですが、次第に演技に慣れていき、終盤は見違えるほどに成長しました。

これは劇中のタケルの成長とも重なって、第1話から見ている人にとっては感慨深いものとなったことでしょう。

多彩なフォームチェンジと歴史上の偉人の紹介

今作の特徴は歴史上の偉人を取り入れた多彩なフォームチェンジと言えます。

フードを被った仮面ライダーという独特なフォルムを活かし、フードを変えるような演出で様々な偉人の能力を使いこなす展開は圧巻でした。

子どもにとっても歴史の勉強になるため、親からの評価も一定数あったようです。

中には偉人同士での性格の不一致を描くシーンもあり、実際の経歴を知るととても面白い展開となっていました。

御成の髪型が・・・

主人公のタケルの協力者としてレギュラー出演した御成ですが、ほぼスキンヘッドという特徴的な坊主頭はカツラではなく実際に剃っていたそうです!

演者の柳喬之さんが自らの演技力を高めるために挑戦したそうですが、撮影時は苦労されたようですよ・・・。

屋外で行われる撮影は合間で常に頭に毛布をかぶり、メイクさんに毎回剃ってもらっていたそうです!

冷たい風が寒さを通り越して痛く感じたり、熱くて辛いものを食べると頭の汗が顔にどんどん流れ落ちてきたりと、私生活にも支障が出たというまさに体当たりの演技を行ってくれました。

 

そんな柳さんですが、髪を伸ばすと天然パーマでこれまた特徴的な髪型になることで有名ですね(笑)

放送終了後に仮面ライダーの映画で度々出演した際はアフロのカツラを被るなど、何かと髪型に目がいってしまう俳優さんでした^^;

つまらないと評価された脚本の評判と考察

ここまでは仮面ライダーゴーストのストーリーについて解説してきました。

大きく分けて3部構成となったストーリーでしたが、ファンの間ではつまらないと評価をする人もおり、全員が良い印象を抱かなかったのも事実のようです。

ここからは仮面ライダーゴーストがなぜつまらないと評価されたのかについて考察していきたいと思います。

つまらないと評価された理由は脚本にあった?

なぜ仮面ライダーゴーストはつまらないと評価する人がいるのでしょうか?

その理由として多く挙げられるのが脚本についてです。

3部構成となった大枠のストーリーでしたが、第1部が放送開始の9月~12月までの年内に区切りをつけようとしたことで、タケルが復活するのかどうかという結末をあっさりと出してしまったことがデメリットとなってしまいました。

ストーリー紹介でお伝えしたように、一度消滅し再度復活するという展開になったのですが、何となく時間稼ぎをしたような感覚を覚えた方も少なくなかったことでしょう。

今作のようにわざわざテンポを速くして15個の眼魂を集めるよりも、劇中の時間軸を緩やかにしてじっくり集めていくストーリーの方が腰を据えて見られたのに、と考える方も当時存在したほどです。

 

中盤以降も主人公が何かと精神不安定になっては様々な要素で助けられ前へ進んでいく、という展開の繰り返しが多いとの指摘もあり、大枠のストーリーが進む中でもややマンネリ感があったと感じる方もいたようです。

間延びしたテンポを修正することができないまま、新しい要素を出していき不評となった今作ですが、実は一概に脚本が悪いわけではないようなのです!

評判がひどいのはクレームのせい!?

実は、本来の仮面ライダーゴーストは映像的にもっと幽霊チックな動きを見せることができていたのです。

ゴーストの姿を先行して登場させた仮面ライダードライブの夏映画において、ゴーストは黒い霧に覆われながら、怪しくオレンジの光の残像とともに、敵を翻弄しながら戦っていました。

このカッコいい戦い方を見せ続けられていれば、上記の脚本の欠点も目をつぶることができたかもしれません。

 

しかし、このゴーストの演出に、子どもが怖がるとのクレームが来たそうで、やむなく本編開始時に上記の演出はカットされ、ワイヤーアクションでの浮遊のみを見せるようになったのです。

ゴーストらしい浮遊能力ですが、CG演出が乏しい分どこか物足りない雰囲気なのは否めず、次第に浮遊能力も見せなくなりました。

クレームが今作のクオリティーを下げたのであれば、ちょっと残念な結果となりますね・・・。

ひょっとしたらこのクレームが無ければ、脚本ももっとリアルなものになっていたかもしれません。

まとめ:コンセプトの良さを奪われながらもまとめ上げた作品に

今回は仮面ライダーゴーストのストーリーと最終回の結末についてご紹介してきました。

初演技となった西銘駿さんの成長を感じられる作品でもあり、一部のクレームで良さが消されてしまったことが悔やまれますね。

2020年に放送開始となった仮面ライダーセイバーは同じ脚本家の作品とあって、ゴーストのリベンジが期待できることでしょう!


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