仮面ライダー響鬼のあらすじと最終回のネタバレ考察!後半の評価はうざい?

仮面ライダー

平成ライダー第6作目として放送された【仮面ライダー響鬼】のあらすじと最終回についてご紹介いたします!

2006年から約1年間放送された仮面ライダー響鬼は、それまでの仮面ライダーとは一風変わった作風で、主人公であるヒビキと出会った少年の成長を描いたものとなっています。

平成ライダーらしい挑戦的な作品となっていますが、番組後半の評価はあまり良いものでは無かったようです。

そこで今回は仮面ライダー響鬼について、あらすじや最終回のネタバレ、さらに作品の評価などについてご紹介していきたいと思います。

仮面ライダー響鬼のあらすじと最終回のネタバレ考察!

仮面ライダー響鬼は「鬼」と呼ばれる人間が魔化魍という怪物を退治していくという作品で、前作の仮面ライダー剣以上に職業ライダー感を出しているものです。

主人公がもともとバイクに乗れなかったり、変身ベルト以外のアイテムで変身したりといった斬新な設定で、クウガ以降マンネリ化し始めていた仮面ライダーの作風を変えようとしたものでした。

しかし、これまで放送された仮面ライダー作品を総合して、本作に対するファンの評価は決して高いものではないのが現状です。

まずは具体的にどんな作品だったのか、あらすじの確認からしていくことにしましょう。

仮面ライダー響鬼のストーリーと最終回のネタバレ

中学3年生の少年・安達明日夢は母方の親戚の法事に出席するため、屋久島行きの船に乗っていました。そこで明日夢は誤って船から転落しようとした子どもを助けた不思議な男性:ヒビキと出会います。

屋久島での法事を終えた明日夢は森の中を散策中に遭難し、謎の怪物に襲われます。そこに現れたヒビキは怪物:魔化魍(まかもう)を退治する鬼:仮面ライダー響鬼となり、怪物を清めの音で退治するのでした。

ヒビキから人生を生きる上での教訓を学んだ明日夢はヒビキに興味を抱き、東京に戻ってからはヒビキを追いかける生活を送るようになります。

 

ヒビキは肉体と精神を鍛えることで鬼となったこと、全国には他にも同様に鬼として魔化魍を退治する人が存在すること、その鬼をサポートする集団は「猛士(たけし)」と呼ばれ、ヒビキも所属していることがわかった明日夢は、いつしかヒビキのようになりたいと思い付いていくようになります。

ヒビキが所属する支部にはイブキやザンキ、トドロキといった鬼が所属し、時に協力しながら魔化魍を退治していました。鬼となる能力は代々弟子を取る形で継承してきたことを知った明日夢は、ヒビキへの弟子入りを志願する転校生:桐矢京介に刺激を受け、自分も鬼になりたいと思うようになります。

 

京介と2人、ヒビキにとっても初めてとなる弟子として修業をすることになった明日夢でしたが、明日夢をライバル視する京介の妨害もありなかなかうまく行きません。

そんな折、全国で魔化魍が対象発生するオロチ現象が発生。魔化魍退治に駆り出される鬼たちとかかわる中で出会った余命幾ばくもない少女の思いを叶えたいと考えるようになった明日夢は、自らが進むべき道に悩み葛藤します。

そんな明日夢を突き放したヒビキの行動から思いを感じ取った明日夢は、ヒビキの下で鬼になるという道を捨て、医師になるという道を選びました。

1年後、再会したヒビキは明日夢に対し、鬼になるだけが人間の成長ではないことを説きます。こうして2人は再び人生の師弟関係となったのでした。

作品に対する考察

仮面ライダー響鬼は上記のように仮面ライダーとしてのカッコよさだけではなく、人間の成長を描いた作品として仕上がりました。

その作品の特徴として大きく3つのポイントがありますので解説していきます。

歴代最年長主人公の登場

主人公として登場したヒビキ役と務めた細川茂樹さんは、撮影当時33歳という年齢でした。これは仮面ライダーの主人公として抜擢された俳優の中でも最年長となっており、2018年現在でも破られていない記録となっています。

当時は「おっさんライダー」と言われ話題にもなりましたが、作風が少年の成長を描いたものであることから、撮影前はもっと年配の俳優の方が良いのではないかという意見も挙がっていたそうです。

ただ、今思えば、もしもっと年配の俳優が主人公となったと想像すると、明日夢がもっと委縮してしまうのではないか、世界観が必要以上に壊れないかという心配もあったのかなと考えています。

楽器を使った変身と戦い

怪物:魔化魍退治をする鬼という立場で登場している仮面ライダーたちは、お決まりのライダーキックなどで魔化魍を倒すのではなく、楽器を使って清めの音を流し浄化することで倒すという設定になっています。

例えば、仮面ライダー響鬼は太鼓、仮面ライダー伊吹鬼はラッパ、仮面ライダー斬鬼や轟鬼はギターといった楽器をモチーフにした武器を使い戦っています。

また、変身アイテムも音叉や笛など、やはり楽器や音に関連するものを採用しており、これまでの仮面ライダーとは一風変わった設定となりました。

劇中では複数の楽器が扱えるようにならないといけないシーンも映されており、単純な楽器の達人ではダメであることがうかがえます。

「和」をイメージした作風

仮面ライダー響鬼は全体的に「和」をイメージした作品となっています。随所で漢字だけの映像が流れたり、魔化魍も日本の妖怪をモチーフにしたものが出現したりなど、他の作品との差別化をこういった点でも図ろうとしていました。

オープニング曲とエンディング曲も和をイメージした曲や、布施明さんを抜擢しポップスではなく歌謡曲をイメージするなど工夫しています。

また、クウガ以降久々にエンディング曲を採用した作品でもあり、そういった点でも変化を求めたことがうかがえます。

番組後半の評価のまとめと考察

ここまで仮面ライダー響鬼のあらすじについて説明してきました。

それまでの仮面ライダー作品とは変わったものとして放送されましたが、実は番組後半からの評価が大きく分かれるという状況にあったのです。

その評価の内容と原因について見ていくことにしましょう。

脚本家の変更と路線変更問題

実は仮面ライダー響鬼は平成ライダー史上最低の玩具売り上げを記録した作品でもあります。

どちらかと言えば大人向けの作品であったことから子どものファンが離れてしまったというのも大きな原因の1つですが、さらに拍車をかけたのが「路線変更問題」と言われる出来事です。

番組前半の低視聴率を受け、放送内容の大幅なテコ入れが必要と迫られた製作者側は、脚本家の変更を行いました。

その結果、前半からの流れがガラッと変わってしまい、もともと放送を見ていたファンを混乱させるという事態になってしまいました。

それだけでなく、脚本家変更となったことで急遽登場させたキャラクターである桐矢京介の存在が低評価に対する拍車をかけてしまったのです。

「うざい」評価を受けてしまった桐矢京介というキャラ

劇中で突如、明日夢の学校に転校してきた桐矢京介の登場は脚本家変更によって起こった出来事の最たるものです。

劇中の彼の言動は役とはいえ、見ている視聴者に「うざい」と思わせるものばかりで、当時放送を見ていた私もあまり良い思いがしなかったことを覚えています。

何をやっても優秀な京介が、ヒビキと明日夢の関係に割って入り、明日夢を一方的にライバル視していろいろと妨害するというシーンは、さすがに「うざい」と言われても文句がつけられないものでした。

結果的に、京介はヒビキの弟子として鬼になることができたのですが、最終回の展開にまで影響した明日夢の行動と併せてファン離れが加速してしまう要因となっていたことは間違いありません。

見る人で評価が分かれた最終回

最終回はあらすじ紹介でも書いたとおり、明日夢が鬼になる道をあきらめ、ヒビキと人生における師弟関係を結んだところで終わります。

この展開が、前作の仮面ライダー剣と同様に評価の分かれる点となってしまいました。

冷静になって見れば劇中の流れどおり、人間的な成長を選んだ明日夢の行動を評価することが可能でしょう。

しかし、放送を第1話から通してみているファンの中には、明日夢がヒビキの弟子として鬼になるという展開を望んでいた人も少なくありません。

私も明日夢が鬼になることを想像していたのですが、作品に感情移入しすぎるあまり、鬼にならなかった展開には正直なところ落胆したのが本当の気持ちです。

実際に、スタッフ間でも最終回の展開について、明日夢を鬼にさせるかどうか何度も話し合いが持たれたことが明らかとなっています。

結果として、明日夢が鬼にならないという展開が採用されたのですが、あまり評価が良くなかったのが事実です。

仮面ライダー響鬼の評価まとめ!

以上のように、仮面ライダー響鬼の評価は見る人によって大きく変わるものですが、全体的に高評価とする人が少ないことが明らかとなりました。

ただ、ザンキとトドロキの師弟関係を描いた話や、鬼になろうとするイブキの弟子・あきらの葛藤など、ヒビキと明日夢の関係以外で注目すべきポイントも多く、その部分で評価をする声も少なくありません。

また、「鬼に変身した後、変身を解くとそれまで着ていた衣服を失う」設定とはいえ、ザンキが全裸で倒れるという体当たりシーンが流れるなどのネタが今日まで語り継がれていることから、良くも悪くもその後の仮面ライダーの作品に爪痕を残した作品であると言えます。

仮面ライダー響鬼に出演した俳優・女優はその後も他作品で活躍している人が多いので、もし他の作品で見かけたら響鬼のことを思い出してみると面白いかもしれませんね。

終わりに

今回は仮面ライダー響鬼のあらすじや内容について考察してきました。

脚本家の変更や大人にならないとわからないシナリオなど、評価が分かれる作品となっていましたね。

1回だけ見るとあまり良い評価には結びつきにくいのですが、時間をおいてもう一度見ると味のある作品ですので、少しでも興味を抱いたら視聴してみることをオススメします。


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