仮面ライダーローグこと氷室幻徳についてまとめてみました!
仮面ライダービルドの主要人物にして、ネット上では数々のあだ名をつけられるという愛されキャラでもあります(笑)
しかし、その経緯は決して平坦なものではなく、運命に翻弄されてきたという感じは否めません。
今回はそんな仮面ライダーローグこと氷室幻徳について、変身の経緯や強さについてお伝えしていこうと思います。
仮面ライダーローグになるまでの経緯
東都と北都の戦争が終結した直後、北都を占領した西都の刺客として登場した仮面ライダーローグ。
その変身者は、かつて東都の首相代理まで務めた氷室幻徳でした。
彼がローグとなるまでの紆余曲折は物語を知るうえで欠かせないポイントとなります。
まずは氷室幻徳が仮面ライダーローグになるまでの経緯について見ていくことにしましょう。
ファウスト設立~ナイトローグとしての暗躍
東都首相である氷室泰山の実子である氷室幻徳は、東都政府首相補佐官及び東都先端物質学研究所所長という肩書で国の重要な役職についていました。
表向きは父親の下で国のために働く優秀な部下というものでしたが、その裏では日本を武力で一つにしようとする欲望から秘密組織ファウストを立ち上げ、そのリーダーとして暗躍していました。
自らもナイトローグに変身し、人体実験によって人々をスマッシュに変化させたり、北都や西都との戦争を支持したりなど、悪事に手を染める好戦的な性格でした。
そして、仮面ライダーを軍事利用しようと秘密裏に計画を実行しようとしていることが序盤におけるストーリーの中心となっています。
ビルドとの対決~東都を追われるまで
第1話で桐生戦兎=記憶を失くした葛城巧が東都先端物質学研究所を訪れるシーンから始まったビルドですが、この頃から氷室幻徳は戦兎を利用しようと、その行動を監視するようになっています。
やがて、ナイトローグとしてビルドに幾度となく立ちはだかるも、フルボトルを利用した戦術に対し徐々に不利になっていく幻徳。戦兎が葛城巧であることを暴露し動揺させるも、ナイトローグとしての暗躍が父である泰山にバレてしまい、身柄を拘束されてしまいます。
しかし、スタークの手によって泰山が倒れると、暫定的に首相代理に返り咲き、宣戦布告してきた北都との戦争を始めます。北都の侵攻に防戦一方で苦戦を強いられる中、好戦的で犠牲を顧みない行動はますますエスカレートしていきますが、復活した泰山に罷免され、ついに東都を追われる立場となってしまいます。
パンドラボックスの強奪にも失敗し、ビルドに倒された幻徳は、
「まだ終わらない。俺は貴様等の前に現れる、更なる力を手に入れて・・・!」
と捨てゼリフを残し、自ら姿を消してしまうのでした。
西都での地獄の日々・・・そしてローグへ
東都と北都の代表戦が行われている頃、幻徳は西都へ落ち延び、難波重工の一員に戻った内海成彰に対し、自らを仮面ライダーにするよう脅します。
しかし、かつての部下である内海に逆にプライドを傷つけられ、さらには不本意ながらも土下座をしてまで懇願する始末。そんな幻徳を内海はためらいも無く拘束し、幻徳は実験施設へ送り込まれてしまいました。
スクラッシュドライバーを使用した強制的な変身に体が適応できず、生身のまま理不尽な暴力と鎖による拘束に耐え続ける日々。身も心もボロボロになる幻徳にスタークも呆れたその時、ついに覚醒した幻徳は仮面ライダーローグに初めて変身したのです。
その後は戦兎たちの前に再び立ち塞がり、代表戦での敗北まで負け無しの強さを誇りましたが、難波重工が泰山を捕えたことをきっかけに反逆。
父・泰山が自らを庇って亡くなったことも含め、これまでの過ちに苛まれますが、もう一度国を一つにしたいという思いから戦兎の仲間となり、戦うことを決めます。
氷室幻徳の強さの理由
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壮絶な経過を辿り、仮面ライダーローグとなった氷室幻徳。
彼のその強さの理由は一体何なのでしょうか?
スカイウォールの惨劇による性格変化が要因?
物語序盤から東都政府を追われるまでの間の幻徳は、スカイウォールの惨劇による性格変化で好戦的なものとなっていました。
国を一つにまとめるために武力を行使するという歪んだ価値観でファウストを設立し、多くの犠牲を生んできました。その性格は「モルモットの顔など覚えていない」という非情な発言からも読み取れます。
また、組織を裏切った葛城巧=戦兎への憎悪も強く、何かにつけて利用しようとするなどする一面も見られます。その異常なまでの執着心はまさに悪役そのものでした。他人を厭わない非情な性格が、周りを顧みない強さにつながっているようです。
そんな幻徳も惨劇前は心優しい男であったと泰山が語る描写が劇中に出てきています。そのことが次の項目に大きくかかわっています。
西都での日々の中で元の人格を取り戻す
この性格変化が元に戻ったのは、実は西都での拘束実験がきっかけでした。
パンドラボックスによる性格変化は仮面ライダーに変身することで元に戻るという設定のため、仮面ライダーローグになった瞬間、性格は元の心優しい幻徳に戻っていたのです。
しかし、それでもなお戦兎たちの前に立ちはだかったのは、武力による日本統一という汚れ役を幻徳が担い、統一後の日本を平和主義者である泰山に任せたいという思いがあったからでした。
拘束実験でボロボロになった心は、実験によるものではなく、性格変化時に行った非道な言動に気づき後悔したことから荒んでしまったものだったのです。
そのため、難波重工が拘束した泰山を幻徳自らの手で始末するよう伝えた時、泰山とともに脱出を企てる行動をとっています。
後悔の念に苛まれながらも、復活したエボルトに果敢に立ち向かう姿からは、かつての非情な性格はまったくうかがえないもので、真の強さを表しているものではないかと思います。
ローグのスペックも影響!
仮面ライダーローグの強さは氷室幻徳自身の性格の強さだけでなく、ローグそのもののスペックの強さも影響しています。
そのスペックは以下のように発表されています。
仮面ライダーローグ
〇スペック
・パンチ力 32.7t
・キック力 37.5t
・ジャンプ力 57.2m(ひと跳び)
走力 2.3秒(100m)これは初期値であり変身者のハザードレベルに応じて変動する。
クローズチャージやグリスと共通する機能が殆どだが、ローグのみの機能として全身を覆う装甲「クロコダイラタンアーマー」を搭載している。
この装甲は内部がヴァリアブルゼリーで満たされており普段は柔らかく動きやすいが、攻撃を受けた瞬間に硬化し防御力を飛躍的に高めることができる。この性質により第23話ではビルドとクローズチャージの格闘攻撃は一切通用しなかった。
〇引用元
何といっても特筆すべきはクロコダイラタンアーマーという特殊装甲を装備していることでしょう。
格闘攻撃のダメージを大幅に減少させる能力はまさに反則級の強さを誇ります。
実際にここまでローグが倒されている原因は通常の格闘攻撃ではなく、必殺技や武器を使った攻撃によるものがほとんどです。
特殊なボトルを使った変身だからこそ実現した能力とも言えるでしょう。
氷室幻徳のあだ名集!
非情な敵役として登場し、仮面ライダーローグへの変身をきっかけに元の性格に戻った氷室幻徳。
悪役に徹していたキャラですが、ネット上では“ホテルおじさん”などといったあだ名をつけられイジられています。
なぜこのようなイジられ方をしているのか、その理由や他のあだ名がついた経緯を紹介したいと思います。
“ホテルおじさん”誕生の経緯
“ホテルおじさん”というあだ名がついたのはなんとビルド第1話というあまりにも早すぎる時期でした。
ビルドについての情報を尋ねる滝川紗羽に対し、
「では隣のホテルでそのヒーローについて朝まで語り明かそうか・・・」
と、放送時間帯にそぐわないセクハラ発言をしたことが原因でした。
小さい子どもには何の意味かわからない、大人だけが赤面してしまうこの発言は当然ネット上で話題になり、その風貌からホテルおじさんのあだ名がついたのです。
ちなみにこのあだ名は演者の水上剣星さんも公認しており、舞台挨拶で自らホテルおじさんと発言するほどでした。
〇〇おじさんあだ名集!
第1話からそんな不名誉なあだ名をつけられてしまった幻徳。ファンがそのような状況を楽しむがごとく、その後の登場シーンでは〇〇おじさんとあだ名をつけられてしまうのが定番となってしまいました。
他にも数々のあだ名をつけられていたので、以下にそのあだ名をまとめてみました。
〇〇おじさん系
・ナンパおじさん・・・第1話のホテルおじさんに関連。紗羽をあのフレーズでナンパしたことから。
・銭湯おじさん・・・第9話で難波重三郎と銭湯で密会したことから。律儀に湯船の中で難波と会話していたことで視聴者の笑いを誘っている。
・蒸血おじさん・・・ナイトローグへ変身する際のセリフから。公式ブログでこう呼ばれていることをカミングアウトしている。
・勘当おじさん・絶縁おじさん・・・第20話でついに親子の縁を切られてしまったことから。その後、家出おじさんとなる。ちなみに幻徳は35歳の設定。
・割れ物おじさん・・・仮面ライダーローグの後頭部に貼ってあるステッカーから。変身音声である「割れる!食われる!砕け散る!」に掛かっている。なお、このステッカーは「出来栄えがかっこよすぎるから」という理由でスタッフに後付けされたもの。
・土下座おじさん・・・第24話で土下座をしたシーンから。かつてないほどに落ちぶれた様を見せることに。
・葛城大好きおじさん・・・第26話で葛城巧の過去を吐露しながら戦う姿から。何かにつけ葛城に執着する様子は「好き」という感情からくるのではないかという憶測によるもの。
・カラオケおじさん・・・スピンオフ作品「ROGUE」にて、趣味である一人カラオケをするシーンから。カラオケ代金を研究費で落とそうとする小物臭も。
・イチゴパフェおじさん・・・上記の一人カラオケの受付でカラオケパック3時間&ドリンクバーと一緒に頼んだもの。水上さんのアドリブ。
・十五の夜おじさん・・・カラオケボックスで落ち込む幻徳を励ましに来た友人の布袋と一緒に歌った曲名から。氷室と布袋・・・。
〇〇おじさん以外のあだ名
・ヒゲホテル・・・第1話から。その風貌もイジられたあだ名。
・エロコウモリ・・・ナイトローグがコウモリを模した疑似ライダーであることから。後半はエロワニと呼ばれることに。
・げんとくん・・・第16話で実際にスタークに呼ばれたあだ名。「戦兎くん」と某マスコットキャラにかかっている。
・ヒムローグ・・・氷室とローグを掛けたもの。あだ名の中ではまともな方。
・ヒ室幻徳・・・第26話でラビットラビットフォームの必殺技を受け、場外に吹き飛ばされたローグの姿が「ヒ」の字に見えたことから。
・幻さん・・・第40話で戦兎が話したあだ名。幻徳を味方と認識してこう呼ぶべきではと言ったまともなあだ名なのだが・・・。
・ピンクマン・・・同じく40話で美空が放った言葉。異常なまでにセンスの無いオーダーメイドの私服で登場した幻徳に向かって叫んだ。上記の戦兎の思いやりは私服のせいで踏みにじられた。
演者の水上剣星さんはどんな人?
そんな氷室幻徳を演じる水上剣星さんは、コメディリリーフの多いシーンの中で、シリアスな役柄として話を締めるという役割を担っていると話しています。
上記のようなあだ名はそのほとんどが笑わせようと意識してやった結果でついたものではなく、きちんと役柄を演じているからこそついた、ファンからの勲章と言えるものでしょう。
そんなあだ名を水上さんも気に入っているようで、舞台挨拶でも「ホテルおじさんの・・・」と話すなどまんざらでもない様子だそうです。
今後もビルドのストーリーを締めながらも、ファンから愛されるキャラとして楽しませてくれることでしょう。
終わりに
今回は仮面ライダーローグこと氷室幻徳についてまとめてみました。
今回お伝えした内容をまとめると以下のようになります。
- ナイトローグとして暗躍していた氷室幻徳は、失脚後に仮面ライダーローグとして元の心を取り戻し現在に至ります。
- 強さの理由は幻徳の性格だけでなく、ローグそのもののスペックの高さも要因となっています。
- ホテルおじさんに始まる数々のあだ名はファンに愛されている証です。
ビルド本編はいよいよ終盤に差し掛かっていますが、ローグの活躍には今後も期待がかかりますね!
過去のストーリーや登場人物、ネタバレ情報等は以下の記事でまとめていますのでご確認ください!
コメント
個人的には、クウガのゴ・ジャラジ・ダのような徹底した外道キャラになりそうな気がしたし、正直なってほしかったと思うんだけど、こんな活かし方があったとは。