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野球の警告試合とはどういったルールなのでしょうか?

直近では、2018年5月1日の読売ジャイアンツ対広島カープの試合で警告試合が宣告されました。

この試合では2打席連続でデッドボールを受けたカープの曾澤翼選手が怒りを露わにし、デッドボールを与えたジャイアンツの山口俊投手に対して一触即発の状況となり、一時試合が中断するという事態となっています。

その後、審判団から警告試合の宣告がされたのですが、これがどういうルールなのか野球に詳しくない方からすると何が違ってくるのかわからない面もあるかと思います。

今回は野球の警告試合とはどういったルールなのかについて解説するとともに、過去に警告試合となったケースを挙げてご紹介したいと思います。

警告試合とは?

そもそも警告試合とはどういうルールなのでしょうか?

プロ野球の中継では審判団がマイクを片手に警告試合の宣言をしますが、詳しい解説がなされることはほとんどありません。

宣告の直前の様子は大体両チームが揉めていることが多いので、何となく雰囲気で想像はできそうなのですが、きちんとした基準があるのかどうかもわからない方が多いと思います。

そのため、まずは警告試合となる条件から見ていくことにしましょう。

警告試合となる条件

実は、警告試合は野球の基本的なルールを記した公認野球規則には明記されていないルールなのです。

これは公式ルールではなく、プロ野球におけるセ・パ両リーグのアグリーメント(agreement、合意。申し合わせ事項)として規定されているもので、警告試合となる状況になったら審判が宣告できますよ!という取り決めのことです。

このアグリーメントでは、

乱闘、もしくはそれに準ずる行為があった場合

暴力行為はなくても両チームが一触即発の状況になった場合

・明確に故意と判断される危険球を投じたと判断される時

を対象に警告試合を宣告することができます。

乱闘や一触即発の状態については公式野球規則の明記が無いのですが、危険球については厳しく禁ずるルールが明記されており、危険球を投じることへの罰則の意味も込められています。

警告試合の意味とは?

警告試合を宣告する最大の理由は、ゲームの進行を正常なものに戻すとともに、両チームの報復行為を未然に防ぐことです。

野球選手は若くて血の気の多い選手がたくさんいるので、「やられたらやり返す」という考えのもと、危険球やラフプレーを受けるとそのお返しとばかりに相手チームに同様のことを行うことがあります。

プロ野球OBの話には過去にはよく監督ら首脳陣からの指示で報復行為を行ったということも出てくるくらい、フェアプレーとはかけ離れた行為と言えます。

当然、やられた方も黙ってやられ続けるわけではなく、さらにやり返すことを繰り返すと、とても正常な試合を行うことができなくなってしまいます。

また、報復行為によって、受けなくても良かったケガをしてしまい、その後の試合に影響してしまうことも十分考えられます。

スポーツマンシップに則った試合を行うには必要不可欠なルールということですね。

警告試合宣告後のルールはどうなる?

警告試合が宣告されると、以降試合が終了するまでの間、アグリーメントで定められているような行為を行った選手や当該チームの監督を無条件で退場させることができるようになります。

例えば、再度乱闘が起きた場合は暴力行為の原因となった選手はもちろんのこと、乱闘中に暴力行為を働いた選手やスタッフ全員が退場となります。

また、デッドボールに関しては明らかに故意ではないと認められない限り、投じた選手は退場処分となってしまうのです。

ここがよく間違えられるところで、警告試合後のデッドボールは必ずしも退場にならない可能性があるのです。

さらに、報復行為と見なされるような行動をした場合、それがたとえ軽微なものであっても審判団の判断では即退場という厳しい処分もあり得ます。

ちなみに警告試合後も収拾がつかないような状況であれば、審判団は没収試合を宣告し、その試合そのものを無かったものとし、両チームに厳しい処分を行うことができます。

ただし、今のところこのルールによって没収試合が宣告されたことは一度も無いので、かなりの抑止力になっていることがわかりますね。

アマチュア野球での警告試合は?

プロ野球では上記のように規定されているルールなのですが、アマチュア野球ではどうなのでしょうか?

基本的にアマチュア野球はプロ野球のルールに則って行われることが多く、警告試合も同様の扱いをされることがほとんどです。

細かい規定はそれぞれ異なりますが、例えばリーグ戦では次の大会からの参加登録を認めなかったり、無条件で敗退扱いにするなど、厳しい裁定を用意しているところが多いですね。

いずれにしても、選手として出場する以上、警告試合にならないようなフェアなプレーを行うことを心がけなければなりません。

警告試合後に退場となったケースと結果

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ここまで警告試合のルールについて解説してきました。

では実際に警告試合宣告後に退場となった選手はいたのでしょうか?

過去に退場となった選手は?

実は警告試合宣告後に退場となった選手はあまり多くありません。

多くの場合、危険球退場となった後に警告試合が宣告されるため、危険球を投げる投手がいなくなるのがその理由です。

しかしながら、思わずデッドボールを投げてしまい退場となる選手は存在しており、直近では2007年6月11日のヤクルト対楽天戦で当時楽天の投手だった松本輝選手が警告試合宣告後にデッドボールを与えてしまい危険球退場となっています。

これはあくまで故意では無かったのですが、警告試合となった経緯もあり、危険球と判断されたようです。

退場になるとどうなる?

警告試合の宣告により退場となった選手には処分が下されることが多いです。

主に罰金が多いのですが、その金額は万単位と決して低い金額ではありません。

さらには出場停止処分も課せられる可能性があり、選手としては堪える処分となっています。

なお、故意に投げたと認めにくい危険球での退場となった選手についてはお咎めなしという処分もあります。

いずれにしても審判団が見た状況から判断されるため、フェアなプレーを見せて審判団の印象を良くしておく必要がありますね。

終わりに

今回は警告試合のルールについて解説してきました。

今回お伝えした内容をまとめると以下のようになります。

  • 警告試合は両チームの報復行為を未然に防ぐためのルールです。
  • 警告試合宣告後、審判は報復行為に対し退場処分を言い渡すことができます。
  • アマチュアの試合でも適用されることの多いルールです。
  • 退場処分となった選手にはペナルティが課せられます。

お互いに真剣にプレーするがゆえに起こるトラブルもありますが、やはりフェアなプレーを心がけていかないといけませんね。

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